こんにちはあやです。
歯の白さは、周囲の人に清潔感や表情を明るさを感じさせます。
コロナ禍のマスクの制限も緩和され、最近はマスクを外す機会が増えてきたことで、できるだけ早く歯を白くしたいと感じている方が多いようです。
歯科医院でのホワイトニングには数万円の費用がかかるので、SNSでは身近なものを利用して歯を白くする方法が多く紹介されています。
しかし、中には歯や歯茎を傷付け、トラブルを引き起こすおそれがある危険な方法もあります。
今回は、SNSに紹介されている危険なセルフホワイトニングを紹介します。
自宅で気軽にできるセルフホワイトニングも紹介するので、ホワイトニングに関心がある方はぜひ参考にしてみてください。
これはしないで!危険な磨き方
若い方の歯の黄ばみは、汚れが付着していることが原因です。
汚れを落とすと歯は本来の白さを取り戻します。
しかし、無理に擦り落とそうとすると、歯のエナメル質まで剥がしたり、歯の表面に傷を付けたりして、余計に歯が黄色く見えるようになる可能性があります。
また、歯茎を痛めて出血したり、知覚過敏になったりするおそれもあります。
ここでは、身近なもので歯が白くできると紹介されていた方法の中から特に危険と感じた方法を5つ紹介します。
硬めの歯ブラシでゴシゴシ磨く
硬めの歯ブラシで、力を入れて歯を磨くと汚れが落ちやすそうに感じられます。
確かに一般的な汚れであれば力を入れて磨くほうがよく落ちますが、汚れを落とすだけでなく、傷を付けるということもイメージできるでしょう。
歯も同じで、力強く磨くと表面に傷が付きます。磨き方によっては歯茎にもダメージを与えるので注意が必要です。
歯磨きは、歯の表面についた歯垢を落とすことです。
歯垢は歯ブラシで軽く触れるだけで落とせます。
また、歯は平坦ではなく丸みを帯びていてデコボコや隙間もあり、複雑な形をしています。
硬めの歯ブラシでは、平面は磨けても隙間やデコボコに届かず、磨き残しができやすいので、きれいに磨くためにはブラシの先が細くやわらかいものを使うのがおすすめです。
そして力加減は圧力100〜200gが適切と言われています。
歯ブラシを歯に当てたとき、毛先が広がらない程度が目安です。
重曹で磨く
重曹は頑固な汚れ落としに使われるほど強い研磨作用があります。
SNSでは歯磨きに重曹を混ぜたり、重曹を直接歯ブラシに付けて磨く方法が紹介されていますが、重曹での歯磨きはエナメル質を剥がし、歯の表面に傷を付けます。
歯は象牙質をエナメル質で覆う構造となっていて、エナメル質は半透明ですが、象牙質は黄色っぽい色をしています。
エナメル質から象牙質の色が透けて見えることで、歯は白く見えます。
エナメル質が剥がれ薄くなると、象牙質が露出するため、歯は黄色味を増します。
エナメル質の再生はとても大変で、大きな傷が付くともとに戻すことが困難な場合があります。
メラミンスポンジで擦る
メラミンスポンジは水だけで、汚れを落とすことができるスポンジです。
指で触ると柔らかいので一見すると歯に優しそうと思えますが、実はとても硬い素材でできていて強力な研磨作用があります。
軽く擦っただけでも歯のエナメル質を剥がし、傷を付けるため、使用するのは危険です。
果物で歯を擦る
歯磨き後にレモン、バナナ、オレンジなど果物で歯を擦ると歯が白くなるという噂があります。
しかし、実際には果物を擦りつけても歯が白くなることはなく、果物の酸によりエナメル質を溶かしてしまいます。
また、糖分を含むので虫歯の原因にもなります。
自宅でできるセルフホワイトニング
歯科医院でのホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素という漂白成分を使います。
過酸化水素や過酸化尿素は劇薬のため、市販の製品に配合することはできません。
そのため、セルフホワイトニングで歯科医院のホワイトニングのような白さを出すことは不可能です。
しかし、セルフホワイトニングでも本来の歯の白さに近づけることはできます。
ここからは自宅でできるセルフホワイトニング方法について紹介します。
美白効果のある歯磨き粉を使う
市販の歯磨き剤には、漂白作用のある成分は配合できません。
それなら、美白効果を謳う歯磨き剤は意味がないのかと思うかもしれませんが、意味がないわけではありません。
歯の汚れを落とし、色素沈着を防ぐ効果が期待できます。
おすすめは、ポリリン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ヒドロキシアパタイトという成分が配合されたものです。
ポリリン酸ナトリウムは着色汚れを除去する効果が高く、ポリエチレングリコールはタバコのヤニを溶かす効果があります。
ヒドロキシアパタイトは、歯の表面のデコボコを埋めてなめらかにし、汚れを付けにくくする効果があります。
研磨作用がある無水ケイ酸、重曹、炭が使われている商品も多いですが、汚れを落とす効果は高いものの擦り落とすため、歯の表面を傷付けやすく注意が必要です。
水流洗浄
歯の表面はとても細かいデコボコや隙間があり、歯ブラシや歯磨き剤が届かず汚れが落としきれないことがあります。
水流洗浄は、歯ブラシが届かないところまで入り込んで汚れを落とします。
歯と歯茎の隙間もきれいにできるため、虫歯や歯周病、口臭の予防にも効果的です。
歯のマニキュア
緊急で歯を白くしたいときは、歯のマニキュアを使うのがおすすめです。
根本的に白くするわけではありませんが、マニキュアを塗ることで、即時に歯を白くできます。
重曹やメラミンスポンジで擦るよりも安全で歯へのダメージが少ないです。
また、神経のない歯、銀歯、差し歯なども白くできます。
SNSの情報には注意しよう
SNSではたくさんの情報が集められとても便利ですが、中には根拠がないものや危険なものもあります。
注意して利用しましょう。