こんばんはあやです。
「HPVワクチンって安全なの?」
「子宮頸がんを予防したいけど、HPVワクチンを良く知らない」
このようなお悩みお持ちではありませんか?
HPVワクチンは、世界的にも接種が推奨されている「予防注射」です。
今回は、そんなHPVワクチンの特徴や種類、安全性についてお話していきたいと思います。
できるだけわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。
子宮頸がんの95%はウイルスが原因
子宮頸がんのおよそ95%以上は「ヒトパピローマウイルス」に感染することが原因だといわれています。
このヒトパピローマウイルスを略して「HPV」と呼ばれているんですね。
HPVに感染する経路としては、主に性的な接触があげられます。
実際、このウイルスは決して珍しいものではないため、性交渉の経験がある女性の5~8割程度はすでにHPVに感染しているという推計も出ているほど。
HPVは、子宮頸がんをはじめ、膣がんや肛門がん、尖圭コンジローマなどの病気の原因になるとされており、近年注目されるようになりました。
最近は若年層の女性も、子宮頸がんにかかる率が高くなっているため、注意が必要です。
HPVワクチンとは?
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となりやすい「HPV16型」と「HPV18型」の感染を予防することが可能なワクチンです。
これにより、子宮頸がんの原因を5~7割も防いで、結果的に「子宮頸がんの“前がん病変”」を予防する効果が認められています。
子宮頸がんを100%予防するものではないと考えられていますが、接種が進んでいる国では「子宮頸がん自体を防げる」というデータも出てきているほどです。
HPVワクチンの種類
HPVワクチンは、世界規模でみるとさまざまな種類があります。
現在、日本国内で承認されているHPVワクチンは、主に2種類。
2価と4価と呼ばれるものです。
2価のワクチンは、上で解説した「HPV16型&18型」に対するワクチンのため、子宮頸がんになるリスクを減らす効果が期待されています。
また、4価ワクチンはHPV16型&18型をはじめ、尖形コンジローマの原因になると考えられている「6型&11型」にも効果があるワクチンです。
最近では、より効果の高い「9価ワクチン」も国内で任意接種できるようになりました。
ただし、供給が安定していないため、実際に多くの人が打てるようになるのは2023年ごろの見通しだそうです。
HPVワクチンでウイルス駆除はできない
HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルスの感染を予防する目的で接種するものです。
すでに「HPVに感染してしまっている」という人の場合には、ウイルスを駆除する効果は期待できません。
そのため、HPVに感染する前段階(性交渉を経験する前)にワクチン接種を受けることが重要となってきます。
ヒトパピローマウイルスの感染症を予防する「HPVワクチン」は、現在小学校6年生から高校1年生の女子を対象として「定期接種」が行われている状態です。
HPVワクチンは安全なの?失神するって本当?
「子宮頸がんを予防できるのはわかるけど、HPVワクチンで失神するって聞いてコワイ」なんて方も多いでしょう。
これは、HPVワクチン自体に問題があるわけではなく「迷走神経反射」と呼ばれる現象によるものです。
上でも解説しましたが、ワクチンを受ける年齢が12歳から16歳程度の若い女の子であることが大きく関わっています。
思春期は、さまざまな刺激や変化に敏感な年ごろであり、迷走神経反射が起こりやすいといわれているのです。
そのため、HPVワクチンに限ったことではなく、一般的な献血や点滴、注射などの針を刺す行為自体に反応してしまうんですね。
もちろん、HPVワクチンにも他のワクチン同様に一定の副作用が出てしまう人は存在します。
しかし、HPVワクチンが特別危険というわけではありません。
インフルエンザの予防接種なんかでも、普通に起こりうる話だということです。
ぜひ、安心してワクチン接種を受けてもらえると良いかな、と思います。
あまり恐怖を感じたり、不安を抱えたままワクチン接種を受けてしまうと、先ほどお話した「迷走神経反射」がより一層起こりやすくなってしまうので、注意しましょう。
また、寝た状態でワクチンを打つようにしたり、接種後には30分程度座ったまま様子を見るようにすれば、ほとんどの女性が安全にワクチン接種を済ませることができています。
不安があれば、看護師さんなどに一言お話しておくだけでも、心を落ち着かせて受けることができるでしょう。
まとめ
今回の記事では、子宮頸がんの予防(HPVウイルスの感染予防)となる「HPVワクチン」について、その特徴や種類、安全性をお話してきました。
HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染する前に打つことが何よりも大事。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性交渉で感染しやすいため、できるだけ早いうちに接種しておくことをおすすめします。
子宮頸がんは予防できる病気です。
「副作用が怖い」と思っている方も多いかもしれませんが、ぜひ今のうちに接種しておくと良いですね。