ふと鏡をみたときに歯の黄ばみが気になることはありませんか?
加齢とともに歯が黄ばみやすくなるのは色素沈着の蓄積や、エナメル質が薄くなるなどするためです。
歯の黄ばみは普段の歯磨きやクリーニングでは落とせません。
ホワイトニングという専用の方法が必要です。
歯科医院でのホワイトニングは即効性があり、1回の施術でも歯を白くできますが、何万円もするので躊躇してしまいますよね。
ホワイトニング商品は市販品もあります。
歯科医院のような即効性や元の歯の色よりも白くすることはできませんが、自然な白さを取り戻すことは可能です。
今回は、セルフホワイトニングにおすすめのホームケアアイテムを紹介します。
ホームケアで効果が高いのはLEDとホワイトニングテープ
自宅でできる一般的なホワイトニング商品には、美白歯磨き、歯の消しゴム、マウスウオッシュ、歯のマニキュアなどです。
ドラッグストアやバラエティショップで販売されていて、値段も手頃なので普段の生活に取り入れやすい商品です。
でも、あまり効果が感じられず、もう少し本格的なホワイトニングをしたいという方もいるでしょう。
そのような方にはLEDとホワイトニングテープがおすすめです。
それぞれの特徴について紹介します。
LEDホワイトニング
最近は歯のケアグッズは高い人気があり、自宅でも本格的なホワイトニングができる商品が多く販売されています。
LEDホワイトニングは、ジェル状の薬剤とLEDの付いたマウスピースを使い行うホワイトニングで、歯科医院やホワイトニングサロンでも行われる方法です。
自宅で行う1番のメリットは費用の安さです。
歯科医院でのホワイトニングは、使用する機器や薬剤、回数により異なりますが10,000〜80,000円程度します。
白さをキープできる期間は3〜6か月程度なので、維持したい場合には繰り返し高いお金がかかります。
自宅でLEDホワイトニングをする場合は、最初に機器を購入する金額が5,000〜30,000円程度かかりますが、その後は専用のジェル1,000〜10,000円程度を必要に応じて購入すればよいので経済的な負担が軽いです。
しかし、効果は歯科医院と同じではありません。
歯科医院では高い漂白効果のある過酸化水素を用いて施術を行います。
とても効果が高く、歯の内側まで浸透し、歯そのものを白くしますが、劇物に指定されていて医療機関でしか使えない薬剤です。
自宅用のLEDホワイトニングでは、ポリリン酸ナトリウム、酸化チタン、炭酸水素ナトリウム、PEG、イソプロピルフェチノール、ヒドロキシアパタイト、卵殻アパタイト、β-グリチルレチン酸、メタリン酸ナトリウム、DL-リンゴ酸などです。
これらの成分は、歯の表面の色素沈着や汚れを剥がしたり、歯をコーティングして再付着を防ぐ作用があります。
効果に即効性はなく繰り返し使うことで、歯の本来の白さを取り戻す効果が期待できます。
効果を感じるまでの期間には個人差がありますが、1か月程度使用すると多くの方が効果を実感するようです。
LEDの機器は商品により価格差があり、商品によってはほとんど効果のないものもあるため、商品を選ぶときは注意が必要です。
選ぶときに注意したいポイントは、LEDの種類、波長、数です。
LEDには青色、紫外線、赤色、近赤外線など種類があります。
一般的なものは青色や紫外線ですが、酸化チタンはライトの波長が380〜420nmで最もよく反応します。
赤色や近赤外線には口臭ケア効果があります。
また、LEDの数は多いものを選びましょう。前歯から奥歯まで全体をケアしたい方は32個程度必要です。
ながらケアしたい方はホワイトニングテープ
ホワイトニングテープは、薬剤の付いたテープを30〜60分程度歯に張ることで、歯の汚れや色素沈着を落とすものです。
日本ではまだあまり商品がありませんが、アメリカでは主流のセルフホワイトニングアイテムです。
アメリカでは、歯のきれいさが日本よりも重視されていて、エチケットとなっています。
日本では歯科医院でなければ使用できない過酸化水素や過酸化尿素が高濃度で配合されたものも市販品として販売されています。
そのため、お土産でもらったり、海外の通販サイトを利用して個人輸入で購入したりする方もいますが、使用には注意が必要です。
過酸化水素は、高い漂白効果がありますが、日本では刺激物に指定されるほど刺激が強く副作用が起こる可能性が高い成分です。
使用中に痛みを感じたり、歯と歯茎へのダメージを与えるリスクがあります。
そのため日本では、18歳未満の人、虫歯や歯周病の人、妊娠・授乳中の人、知覚過敏の人、歯に損傷やひびがある人、無力タラーゼ症の人は歯科医院でのホワイトニングは受けられません。
もし、使用してトラブルが起こった場合でも、自己責任です。海外製品を使用する場合は、どのような成分がどれくらい配合されているのか必ず確認してください。
海外の有名な商品には、クレスト、コルゲート、トムズ・オブ・メインなどがあります。
毎日のケアで歯を白くキープしよう
自宅でのセルフホワイトニングは、歯科医院のホワイトニングのように歯を元の色よりも白くすることはできませんが、自然な白さに近づけられるため、違和感なく印象の良い口元になる効果が期待できます。
美白歯磨き剤であまり効果を感じられなかった方はぜひ試してみてください。