こんばんはあやです。
美肌や美白のために、ビタミンCを意識して摂取している女性は多いものですよね。
でも、ビタミンには他にもビタミンB群、ビタミンE、そして今回ご紹介するビタミンAなど様々な種類があります。
美しい肌や髪をキープしたいのであれば、バランスのとれた栄養摂取が必要。
特に、肌荒れや乾燥、シワ、髪のパサつきに悩んでいる人はビタミンAが足りていない可能性があります。
今回は、案外知られていない「ビタミンA」の働きや、不足したときの症状、ビタミンAを多く含む食品についてご紹介していきたいと思います。
そもそもビタミンAとは?
ビタミンAは、脂溶性ビタミンに分類される栄養素で、レチノール、レチナール、レチノイン酸とも呼ばれています。レチノールは、化粧品にも配合される成分です。
にんじんなどの野菜に含まれている「βカロテン」は、摂取した後に小腸の細胞でビタミンAに変換されるため、プロビタミンA(ビタミンA前駆体)といわれています。
皮膚や髪の毛のツヤを保ったり、肌本来が持つ力を引き出す作用があります。また、目の粘膜や肝臓の働きを守る役目もあるので、疲れやすい方は積極的に摂りたい栄養素のひとつです。
ビタミンAが不足するとこんな美容トラブルが!
最近では、日本人の食生活が豊かになっているため「ビタミンA欠乏症」という言葉はほとんど耳にしなくなりました。
しかし、偏った食生活や無理なダイエットを続けていると、ビタミンAが不足してしまうことも少なくありません。
ビタミンAが不足すると、肌の乾燥、ニキビ、肌荒れ、シワ、髪の毛のツヤが失われるなどの厄介な美容問題が起きてきます。また、アトピー性皮膚炎が悪化するケースも少なくありません。
さらに女性の場合には、子宮がんをはじめとした婦人科系のトラブルが増えてしまうとの報告もあるので、ちょっと怖いですよね。
ビタミンAを多く含む食品って?
ビタミンAを豊富に含んでいる食品は、にんじんやカボチャ、ほうれん草などの「緑黄色野菜」、鶏・豚レバー、うなぎ、乳製品、卵(特に卵黄)などが代表的です。
脂溶性ビタミンに分類されるビタミンAは、油と一緒に摂ると吸収率がぐんと上昇します。そのため、オリーブオイルやサラダ油で炒め物にして食べるのがオススメ!
サラダや温野菜で食べる際には、ノンオイルでないドレッシングをかけると効率よくビタミンAを摂取できるので意識してみてくださいね。
サプリメントでビタミンAを摂取するのもアリ!
ビタミンAが不足している人の中には、好き嫌いやアレルギーが原因となっていることも少なくありません。
「にんじんが嫌い」「レバーが食べられない」「乳製品や卵でアレルギーが出ちゃう…」といった人は、サプリメントでビタミンAを摂取することも視野に入れてみてください。
ただし、飲み過ぎは厳禁です。後でまた詳しくお話をしますが、ビタミンAサプリメントを利用する際には必ず量を守り、大量摂取による「ビタミンA過剰症」に注意しましょう。
過剰摂取には注意しよう!
ビタミンAは、ビタミンCなどの水溶性ビタミンと異なり、数時間で尿と一緒に排出されることがありません。肝臓で貯蔵されやすい栄養素のひとつなので、サプリメントを服用する場合には過剰摂取に注意しましょう。
1日の上限摂取目安量が定められており、18~29歳の女性の場合には「2,700㎍RAE/日」です。推奨摂取量は、「650㎍RAE/日」となっています。
でも、こんな数値で示されても正直ピンとこないですよね…。
食品で例えるならば、にんじんを1日あたり1/2本程度食べておけば推奨摂取量をクリアできます。にんじんを1日で2本以上食べると、過剰摂取の危険性が出てくるイメージですが、そんなに食べている人はほとんどいないでしょう。
サプリメントを利用してビタミンAを補給する場合には、必ず量を守って飲むようにしましょう。一度に大量のビタミンAサプリメントを飲んでしまうと、頭痛や吐き気といった不快な症状が出てきます。
さらに長期に渡ってビタミンAを過剰摂取すると、物が二重に見える、手足がむくむ、毛が抜ける、肌に赤みや発疹が出るなどの重篤な症状が現れることも珍しくありません。
もちろん通常の食生活を送っている分には、ビタミンA過剰症になることは滅多にありません。安心して緑黄色野菜やレバー、乳製品を食べてくださいね!
まとめ
今回の記事では、脂溶性ビタミンである「ビタミンA」に注目してお話してきました。
肌荒れやニキビができると、多くの人は「ビタミンBやビタミンCを摂らなきゃ!」と思うかもしれません。
しかし、私たち人間の身体は様々な栄養や成分をもとにして作られています。なかでも、ビタミンAは、皮膚の健康を保つのに欠かすことができない栄養素です。
バランスの良い食生活を心がけ、必要に応じてサプリメントを適切に取り入れながら、美しい肌と髪をキープしていきましょう。