こんにちはあやです。
多くの人がシャンプーを購入するのはドラッグストアやスーパーだと思います。市販のシャンプーの相場は300円〜1,500円程度。でも最近は、市販のシャンプーには髪の毛や頭皮に悪い洗浄成分や、シリコンが入っているから危険などという話をよく聞きます。本当にそうなのでしょうか?シャンプーの成分表のところには、どのような成分が入っているか書かれています。でも、長い名前のカタカナ表記が羅列されていているので、「見たところでなんのことだかサッパリ。」という人も多いでしょう。シャンプーは毎日使うものなので、できればサロン専用の高い物ではなく、お財布に優しい価格で気軽に購入できるものが助かりますね。シャンプー選びで大切なのは大切なのは自分にあった成分を使っているのかということです。ここでは市販のシャンプーに含まれる成分や選ぶときのポイントについてご紹介します。
シャンプーの刺激の強さを決めるのは洗浄成分
シャンプーに配合されている成分で1番多いのは水で、その次が洗浄成分です。シャンプーの中身は水と洗浄成分で90%を占めていて、残りの10%が保湿成分や、頭皮や髪をケアする成分、香料などです。
シャンプーの成分表記を見てもらうとわかるのですが、表記は配合量の多い順に書かれています。大抵のシャンプーが一番最初に水(精製水)と書かれていると思います。その次に書かれているのが洗浄成分です。シャンプーを選ぶときにはこの洗浄成分に注目することが大切です。
洗浄力の高いラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム
ドラッグストアに売られている市販のシャンプー。その多くに配合されている洗浄成分が、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムという硫酸系の洗浄成分です。洗浄力が強く、泡立ちも泡切も優れていて、低価格というところがメリットです。デメリットは、洗浄力が強いので、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮を乾燥させて、かゆみやフケの発生の原因になることがあることや、キューティクルを開いてしまうので髪の毛がパサつくという点です。
最近よく聞く市販のシャンプーは危険というのもこの硫酸系の洗浄成分が配合されているからです。
でも、硫酸系のシャンプーが絶対悪いというわけではありません。実際、アルガンオイル配合とかノンシリコンと髪への優しさを謳っているシャンプーでも洗浄成分を見ると硫酸系の成分を使っていることはよくあります。
洗浄力が優れているので、汗をたくさんかく人、皮脂の分泌が多い人、整髪料を使う人には必要な洗浄成分です。逆に後でご紹介するアミノ酸系など頭皮に優しい洗浄成分のものだと汚れが落としきれず、不衛生になり、頭皮や髪に悪影響を与えてしまうこともあります。
硫酸系のシャンプーを使うなら、大切なのはシャンプー後にトリートメントをきちんと行なって保湿成分や髪を補修する成分を補ってあげることです。
ただ硫酸系のシャンプーは洗浄力が強いため、キューティクルを開いてしまいます。そのためカラーやパーマが落ちやすいという欠点もあります。カラーやパーマを長持ちさせたいのなら避けた方が良いでしょう。また、頭皮が乾燥しがちな人も皮脂を洗い流しすぎてしまうことで余計に乾燥してしまい、かゆみや赤みが出たり、フケが増えたりすることがあるので注意してください。
オレフィンスルホン酸ナトリウムは植物由来の洗浄成分
オレフィンスルホン酸ナトリウムは、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなど、石油系の洗浄成分が良くないと言われるようになって、替わりに使われることが多くなった植物由来の洗浄成分です。
植物由来なので、ナチュラル志向の人から支持集めている成分ではありますが、オレフィンスルホン酸ナトリウムは、とても脱脂力の高い成分で、食器洗用の洗剤や住宅用の洗剤にも使われるほどです。
そのため、天然成分だから肌に優しいというわけではなく、洗浄力の高さは、硫酸系の洗浄成分に引けをとらないほど高いため、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥の原因になってしまうこともあります。
乾燥肌や敏感肌の人は注意が必要な成分です。
ただ天然の洗浄成分の中では価格が安いため、無添加で価格を抑えたシャンプーが使いという人にはオススメです。
頭皮や髪の毛に優しい洗浄成分はアミノ酸系
最も低刺激で頭皮や髪の毛に優しい洗浄成分はアミノ酸系です。美容院のシャンプーはアミノ酸系の洗浄成分を使用したものが多いです。表記には、ラウロイルメチルアラニンNa,ラウロイルアスパラギン酸Na、ラウロイルサルコシンTEA、ココイルグリシンNa、ココイルグルタミン酸K、ココイルグルタミン酸TEA、ココイルグリシンK、グルタミンなどと書かれています。
保湿効果も高く、洗い上がりもしっとりとした手触りが特徴ですが、洗浄力は弱く泡立ちもあまりよくありません。汗をたくさんかく人、皮脂の分泌が多い人、整髪料を使う人は汚れを落としきれないということもあります。それが原因で頭皮のトラブルの引き起こすこともありますが、超敏感肌の人、乾燥がひどい人にはおすすめです。
また、泡立ちが悪いため、ついゴシゴシと力強く洗ってしまいがちですが、それは頭皮の刺激になるため注意してください。
肌への優しさと適度な洗浄力が欲しいならベタイン系
最近注目を集めているのがベタイン系の洗浄成分を使用したシャンプーです。肌への優しさはアミノ酸系のシャンプーと同程度ですが、泡立ちや洗浄力がアミノ酸よりも優れているとされています。
ベタインはビートという植物由来の成分です。刺激が少なく、目に入ってもあまりしみないことから赤ちゃん用のシャンプーにも使用されています。
保湿効果も高く、傷んだ髪の毛を補修する効果もあります。ただ、価格が高くなってしまうのでドラッグストアではほとんど取り扱いがありません。美容院などで購入するようになります。
一般的には、硫酸系は刺激が強く天然成分は肌に優しいと言われていますが、人によって刺激を感じてしまう成分はそれぞれなので、硫酸系は大丈夫なのに天然由来だと刺激を感じるという人もいます。洗浄力や泡立ち、価格、購入のしやすさなど全てを考慮してシャンプーを選びたいですね。