こんにちはあやです。
レチノールは2017年に厚生労働省が『シワ改善に効果がある』と認めた美容成分です。
肌のターンオーバーを活性化させるため、ハリやくすみの改善などのエイジングサインのケアができます。
その美容効果の高さから最近はレチノール配合のスキンケアアイテムが増えていますが、レチノール配合のスキンケアを使うと赤みやピリピリ感、皮が剥けるなどの副反応が起こることがあります。
ほとんどの場合、数日で治まりますし、レチノール反応が起こるのはめずらしいことではありませんが、使い方や対処法を理解しておかないと、せっかくのスキンケアで肌にダメージを与えてしまう可能性があります。
今回は、話題の成分レチノールの効果とレチノール反応についてご紹介します。
レチノールとは？
レチノールはビタミンAの1種で『ビタミンA誘導体』とも呼ばれます。
ビタミンAはもともと体内にあり、肌の健康に欠かせない成分です。
ターンオーバーをサポートして肌の新陳代謝を活発にさせるため、シミやくすみの解消やハリを作ったり、紫外線による肌へのダメージを防ぐ効果があるとされています。
そのため、特にエイジングサインが気になり始める30代以降の方から支持を集めています。
レチノールの効果
レチノールは肌の新陳代謝を活発にして肌自体を健康にしていく効果が期待できます。
レチノールで期待できる効果は次の3つです。
・シミやくすみの改善
シミは肌の新陳代謝が乱れることで、排出しきれなかったメラニン色素が肌の奥に色素沈着してしまったことが原因で現れます。
レチノールには、肌の新陳代謝を活発にする作用があるため、肌の奥にあるメラニ色素を押し出して排出しやすくしてくれます。
そのため、シミやそばかす、ニキビ跡の改善に効果が期待できます。
また、レチノールにはピーリング作用があり古い角質を剥がしやすくするため、くすみの解消にも効果的です。
・たるみの改善
レチノールにはコラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞の働きを活発にさせる作用があります。
コラーゲンやエラスチンは肌の弾力やハリを維持するために必要な成分ですが、年齢とともに減少していくため、それがたるみやシワの原因になっています。
レチノールで、線維芽細胞の働きが活発になることで、肌の内部のコラーゲンやエラスチンの量が増え、ハリと弾力が生まれ、たるみの解消に繋がります。
・ニキビ、肌荒れの改善
ターンオーバーが乱れ、古い角質が剥がれ落ちずに蓄積されてしまうと、毛穴がふさがって皮脂が詰まりやすくなり、ニキビの原因になります。
また、古い角質があると、化粧水やクリームなどが浸透しにくくもなるため、肌がゴワゴワして肌荒れを起こしやすくなることがあります。
レチノール反応とは？
レチノール配合のスキンケアアイテムやビタミンA誘導体配合のスキンケアアイテムを使用すると一時的にレチノール反応という肌トラブルが起こることがあります。
これは肌の新陳代謝が急激に活発になることが原因で起こるものです。
肌のビタミンAが少ない人ほど反応が起こりやすいとされています。
レチノール反応の主な症状は赤み、ピリピリとしたかゆみ、乾燥、皮剥けです。
症状はほとんどの場合、数日で治まります。
アレルギー反応ではないため、1度レチノール反応が起こったからレチノール配合のスキンケアは使えないというわけではなく、使い続けてビタミンAが肌に補給され、新陳代謝が正常に行われるようになると症状は現れなくなります。
まれに症状がひどくなる場合や数日経っても治まらない場合があります。そのような場合には皮膚科を受診するようにしてください。
レチノール反応が起こらない場合は効果はないの？
レチノール反応はレチノール配合のスキンケアを使い始めたときに起こりやすい症状ですが、もともと肌にビタミンAがあり、新陳代謝がそれほど乱れていない方はレチノール反応は起こりません。
しかし、レチノール反応が起こらないからといって、レチノールの効果がないというわけではありません。
使い続けると肌のトーンアップやハリ感のアップなどが感じられると思います。
物足りなさを感じる方は、レチノールの配合量が多いものに変えてみるのも良いでしょう。
レチノール反応が起こったときの対処法
レチノール反応は、乾燥肌、アトピー、紫外線アレルギーの人など肌がデリケートな人が起こりやすいです。
また、ビタミンAが足りていない人ほど反応が起こりやすいため、普通肌だと思っていても強い反応が出る場合があります。
初めてレチノール配合のスキンケアを使う場合には刺激が少ないものや、濃度が低いものを選ぶようにしましょう。
レチノールは刺激が少ない順にパルミチン酸レチノール、酢酸レチノール、レチナール、レチノール、レチノイン酸です。
表記を見てどのレチノールが配合されているか確認してください。
レチノール反応が起こった場合には、反応が落ち着くまで使用を中止します。
反応が治まったら、朝晩の2回の使用ではなく1日1回から使い始めます。
レチノール油分を含むため、化粧水や乳液の後に使います。化粧水の浸透を妨げないだけでなく、レチノールの刺激を受けにくくする効果もあります。
そして、レチノールを使用しているときには肌のターンオーバーが活性化され、肌が乾燥しやすく、紫外線ダメージを受けやすい状態になりやすいため、保湿と紫外線対策をいつも以上に念入りにおこなってください。
レチノールはエイジングケアにおすすめ
レチノールは肌自体を健康にしていく効果が期待できます。コラーゲンなどの成分は20代後半から減少していくと言われていますし、シミは30代に入ると一気に増え始めます。
早めにレチノールを使ってケアしておけば、エイジング対策になりますよ。
