こんばんはあやです。
ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、アクネ菌が増殖することでできる皮膚の炎症のひとつです。
思春期ニキビは、成長に伴うホルモンバランスの乱れで皮脂分泌が活発になるためできやすくなるのですが、大人ニキビは複雑です。
乾燥、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、睡眠不足、食生活の乱れなどさまざまな原因で、ターンオーバーが乱れたり、皮脂分泌が活発になることがニキビをできやすくさせてしまいます。
ニキビケア用のスキンケアラインを使ったり、ニキビの外用薬を使ったりして直すのが一般的ですが、それらは外からのアプローチなので、根本が改善されていないため、大人ニキビは繰り返してしまいます。
繰り返しできてしまう大人ニキビには、漢方薬がおすすめです。内側からケアしてニキビができやすい原因を無くすことができれば、健康的な肌になれるでしょう。
漢方がニキビに効果的と言われる理由
漢方医学では、ニキビは体内で発生した熱がこもったり、流れが悪くなったりして、皮膚に影響を与えることが原因だと考えられています。
体のどこに熱が溜まっているのか、流れが悪くなっている部分はどこなのかを知り、その熱を取り除いてあげることで、ニキビができにくくなるそうです。
また、漢方医学では皮膚疾患には肺、胃、大腸など臓器が関係が深いと考えられています。そのためニキビの改善に期待できる漢方は、消化器官の調子を整えていくことができるものになります。
便秘になるとニキビができたり、肌がくすんだりしますよね。実際にそのように感じている人が多いということは、『ニキビなどの肌荒れを改善するためには消化器官を整えることが重要』というのは間違いではなさそうです。
漢方は根本から肌を改善したい人におすすめ
漢方薬には、外用薬のような即効性はありません。
今あるニキビをすぐに改善したい場合には、外用薬を使った方が効果を早く感じられるでしょう。ただ、外用薬は、そのニキビに対して効果を発揮するもので、根本が改善されていないので、1度良くなってもまた同じ場所にできてしまうことがあります。
ニキビのできにくい肌にしていくためには、体の内側からアプローチしていける漢方の方が効果的だと思います。
血液の滞留や、血流不足の改善、体に溜まった熱を逃すなどの漢方の効果でニキビだけでなく、ほかの不調も改善されるかもしれませんよ。
漢方は体質に合わせて選ぶことが大切
漢方では、人の体質を『実証』と『虚証』という2つのタイプに分けています。
体質に合う漢方を選ばないと、効果が感じられないこともあるそうなので、自分の体質を把握して選ぶことが大切です。
漢方医で診てもらうのが1番良いですが、簡単な見極め方として、体力がある・筋肉質・体格が良い・暑がりな人は実証。体力がない・華奢・寒がりな人は虚証と言われています。
ニキビの改善におすすめの漢方
① 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
実証向けの漢方です。
上半身の熱を冷まし、炎症を鎮める効果が期待できるので、赤いニキビや化膿したニキビなど症状が重い場合におすすめです。
② 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
実証向けの漢方です。
漢方の世界では、血流が悪くなって停滞している状態のことを“お血”と呼びます。桃核承気湯は、お血に使われる代表的な漢方です。血流を促したり、便通を整える効果が期待できます。
③ 加味逍遙散(かみしょうようさん)
虚証向けの漢方です。
血流が停滞している状態を“お血”、血流不足を“血虚”と呼びますが、加味逍遙散は、お血にも血虚にも効果的とされています。
血流を促して体を温めるので冷え性の改善に期待できる一方で、溜まった熱を逃すのでのぼせにも効果的と言われています。
④ 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
虚証向けの漢方です。
血行促進、貧血症状の改善、ホルモンバランスを整える効果が期待できます。PMSの症状でニキビに悩まされる人におすすめです。
⑤ 桂枝茯苓丸加よく苡仁(けいしぶくりょうがんよくいにん)
実証と虚証の中間の虚実間証の漢方です。
桂枝茯苓丸によく苡仁を合わせたものです。桂枝茯苓丸は、お血を解消しのぼせや手足の冷えを改善させる効果があるとされています。
よく苡仁はハトムギの種子の漢方です。ハトムギはニキビ予防や美肌に効果的ということはよく知られていますよね。
相乗効果でより美肌に効果的と考えられ、ニキビ予防や改善によく使われる定番の漢方です。
⑥ 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
虚実間証の漢方です。
体の熱を逃して、炎症を抑えるのでなかなか治らないニキビや、化膿して悪化してしまったニキビにも効果的とされています。
まとめ
今回は、ドラッグストアでも購入できる漢方の中からニキビに効果的と言われているものをご紹介しました。漢方はとても種類が多くて自分に合うものを見つけるのは大変かもしれません。もし漢方に興味があれば、漢方医に一度相談してみるのがおすすめです。ネットから相談できるところもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。