タラソセラピーって何？どんなことをするの？

こんにちはあやです。
近年エステサロンのメニューでも見かけるようになったタラソセラピー。フェイシャルケアやボディーケア、フットケアと比べると行なっているエステサロンも少なく、名前からどのようなことをするのか想像するのが難しいため、受けたことがないという人もいるでしょう。タラソセラピーは、フランスが発祥のミネラルが豊富に含まれる海泥や海水、海藻を使って行うエステです。フランスではリハビリテーションなど医療現場で治療のために行われていたそうです。日本では、海泥や海水、海藻の美容効果に注目が集まり、エステサロンでも行われるようになりました。

タラソセラピーとは？

タラソセラピーは、ギリシャ語で「海」を意味する「タラサ」と、英語で「療法」を意味する「セラピー」を合わせてできた言葉です。セラピーはフランス語で「療法」を意味する「テラピー」を使わい、タラソテラピーと呼ばれることもあります。

タラソセラピーは、日本では比較的新しいメニューですが、フランスでは、1750年ごろから医学的に認められて、1899年にはすでにタラソセラピーの施設があったそうです。治療の一環としてリウマチや感染症、リハビリテーションに使用されていたと言われています。しかし、タラソセラピーの歴史はそれよりもずっと古くからあり、2000年以上前から温海水でケガや病気を癒していたという説もあります。

フランスではタラソセラピーの治療としての効果が認められていているので、医師の処方があれば健康保険が適用されることもあるそうです。日本ではまだ医療行為としては認められていないため、美容やリラクゼーションを目的として、エステサロンや、リラクゼーションサロン、ホテル内の施設などで行われています。

施術では、海泥や海水、海藻を使います。海水にミネラルが豊富に含まれることはよく知られていますが、そのナトリウムや、マグネシウム、カルシウム、カリウムなどのバランスが人間の体液と似ているのだそうです。ストレスや疲れが溜まると、体内のミネラルバランスが崩れやすくなってしまいます。

ミネラルには、免疫力をアップ、心臓の働きを正常させる、新陳代謝を促進させる、筋肉の働きをスムーズにする、疲労回復、精神安定作用などがあるので、ミネラルバランスが崩れると身体の不調を感じるようにもなると言われています。

タラソセラピーでは海水などに含まれるミネラルを身体に塗って皮膚から補給することで、体内のミネラルバランスが整えて、身体の様々な機能を正常化させることができます。

また、美容効果もあり、海泥や海藻を肌に塗ることで、肌の汚れを吸着して洗い流し、肌の色を明るくしたり、コラーゲンの生成も助けて、肌に弾力と潤いを与えることができるそうです。

タラソセラピーはどうやってするの？

タラソセラピーの方法はとても多く、数百種類あると言われています。日本ではまだそれほど普及していないので限られたエステサロンやリラクゼーションサロン、ホテル内の施設でしか受けられません。そのため、受けることができる施術方法も限られます。現在日本で受けられるタラソセラピーにはファンゴセラピー、アルゴセラピー、ハイドロセラピー、キネジセラピーなどがあります。

ファンゴセラピー(泥療法)

ファンゴセラピーは、海泥を直接肌に塗って行います。海泥に含まれるミネラルが肌に浸透し、身体に溜まった老廃物の排出を促すほか、血行が良くなり、関節痛や肩凝り、腰痛にも効果的とされています。神経痛や筋肉痛などの痛みも緩和してくれる効果があるため、海外ではリハビリにも使用されています。また海泥は保湿効果が高いので、施術後はしっとりと潤いのある肌になり、汚れを吸着して洗い流すので、古い角質が取り除かれて明るく透明感のある肌になる効果もあります。

アルゴセラピー(海藻療法)

アルゴセラピーは、パウダー状にした海藻を温めた海水に混ぜたものを直接肌に塗っていきます。身体を芯から温め、新陳代謝を活発にして老廃物の排出を促します。冷え性の改善やダイエットにも効果的です。海藻には、カルシウムや鉄、マグネシウム、マンガン、亜鉛、ビタミン類、アミノ酸、タンパク質など豊富な栄養成分が含まれているので、それらが皮膚から浸透して、さまざまな体の不調を整えていくことができるとされています。美容効果も高く、肌のツヤやハリをアップさせる効果も高いです。